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犬の避妊手術について 術前編

明日、我が家の一大イベントが待っています。

イベントといってもまつりごとでなく、アルジャンの避妊手術です。

 

愛犬に避妊手術を受けさせるということには、ひとそれぞれ色々な意見や考え方があると思います。

病気でもないのに開腹して健康な子宮を採ってしまうわけですから、飼い主も一大決心で臨むこととなります。

 

我が家でも、先代犬アメリカンコッカーの空ちゃんとおなじみ我が家の主役ノアさんが避妊手術は経験済みです。

 

この機会に犬の避妊手術について、今回は術前編としてまとめてみましたので、ワンコの避妊手術でお悩みのかた、これからワンコを飼ってみたいと考えていらっしゃるかた、少しでもご参考になれば幸いであります。

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 避妊手術とは

通常、小型犬のメスのワンコは早いコで6ヶ月 遅いコでも一歳を迎える頃には、妊娠・出産ができる成犬の体になります。

その後は、およそ年2回の発情期を迎えて、子犬を出産できるようになるのです。

避妊手術とは、メス犬の子宮と卵巣の全摘、または卵巣のみを摘出することで、妊娠できない体にするためのものです。

 

避妊手術をうける理由

屋外飼いが多かった昔は、不要な交配、繁殖を避けるための避妊手術がスタンダードでしたが、現在の避妊手術をうける理由の大半は、成犬老犬になってからの病気のリスク回避や発情に伴う問題行動の回避がスタンダードとなり、その理由で決断される飼い主さんが多いかと思います。

 僕の考えは、室内犬まして小型犬など今の時代、不要な交配、繁殖というのは、飼い主が発情中は犬の集まるところへは連れて行かないなどしっかりとマナーを守り注意していれば防げますし、発情中のストレスや、生理トラブルなど、人との生活において支障をきたす発情に伴う問題行動も、可愛いい家族の生理現象なら受け入れて生活していけると思います。

しかし、病気を予防するため、病気のリスク回避だけはどうにもできず、これが避妊手術を受けさせる決断に至った大きな理由なのです。

長生きしてくれるのに越したことはありませんが、病気と闘いながら苦しんで長生きするより、短くても苦しまずにポックリ逝ってくれた方が良いと思うのが我が家の考え方です。

 

乳腺腫瘍と子宮蓄膿

乳腺腫瘍は犬の腫瘍の中で最も多く、約50%が悪性といわれています。

外科手術以外に有効な治療方法はない怖い病気で、体力の落ちた状態での全身麻酔などのリスクを伴います。

最初に発情が来る前に避妊手術を受けると、乳腺腫瘍の発生率が下がるという獣医学論文があり、これにより避妊手術をうけるタイミングは最初の発情が来る前が一番良いと言われています。12回目の発情があった後の手術でも発生率の低下は認められていますが、3回目の発情後以降の手術では発生率の低下は認められていません。

子宮蓄膿とは、その名の通り、子宮に膿がたまってしまう病気です。

発情中の子宮が炎症を起こし、そこに細菌感染が併発することで発症する病気で、ひどい症状では子宮から膿が漏れ出、腹膜炎など命に関わる状況になることもある危険な病気です。

発情してから1週間~1か月後に発症することが多く、また出産経験のない犬の高齢での発生が多いため予防的な観点から、避妊手術が勧められています。

 

避妊手術はうけない理由

避妊手術をうける選択をした僕がこれを書くのもおかしな話ですが

やはり去勢も避妊もオスでもメスでも、人間と同じで不要な臓器はありませんし、病気も含めてそのコの運命、人の都合で手術までするのが、本当に幸せなのか?

かわいそうじゃないのか?というような考え方をよく聞きます。

そして、避妊手術にも、麻酔の害やホルモンバランスの崩れといったリスクは少なからず伴います。

 

避妊手術のリスク

繁殖できなくなる

これはもう当たり前のことで、後戻りはできません。

一大決心したはず、わかっていても意外とよく聞くのが「○○ちゃんの子供が見たかった」って言葉、、、もう一度原点に戻って考えてみるのもいいかもしれませんね。

全身麻酔のリスク

避妊手術は、開腹手術または腹腔鏡手術で行われるため全身麻酔が必要となります。

ごくごく少数、麻酔から帰ってこれなくなるコがいます。

現在の医療技術と術前検査でほとんどなくなったと聞きますが、麻酔リスクについて同意のサインをする時は複雑な気持ちになりますね。

先に挙げた乳腺腫瘍や子宮蓄膿症にかかった場合も全身麻酔が必要な手術となりますので、体力のある若い健康な状態の時に避妊手術で病気予防することが勧められるわけです。

ドッグショウへの出場資格はなくなります

避妊手術を受けた犬はショウドッグとしての資格はなくなりますので注意してください。

ホルモンバランスの崩れ

ホルモンバランスの影響で性格が変わった?毛質が変わった?など、いろいろな変化を経験されたかたもいるようですが、どうなんですかね?

確かに先代犬は少しヤンチャが増したような気がしたし、ノアは少しおとなしくなったような…

まぁ微々たるものだと思います。うちの場合は「なったような気がする」程度でした。

子犬から成犬になっていくタイミングでの手術となるケースが多いのも性格や毛質が変わったと思う要因かもしれませんね。

また、老犬になった時に尿失禁を起こす割合が避妊手術をした犬の方が高く、これも避妊手術によるホルモンバランスの崩れが原因と言われています。

 

太る

うちのコたちは太りました(笑)

これもホルモンバランスの影響のくくりかもしれませんが、繁殖するための身体の構造をとってしまうわけですから消費するカロリーが違ってくるのが原因なのかと思ってます。

避妊手術前と同等の食事を与えていたら当然太りますわなぁって感じで理解しています。食事量は減らさず低カロリーの食事に変えていくことでしょうね。

 

手術までの流れ

手術のタイミング

避妊手術の適正時期は獣医さんによって考え方が微妙に違うところもありますが、一般的には、麻酔に耐えられる体が出来上がり最初の発情期を迎える前と言われています。

アルの場合は3度目の予防接種時に獣医さんと相談して7ヶ月の予約となりました。

早いコなら6ヶ月で初ヒートが来るコもいるので、ちょっとドキドキでしたが、今の所 兆候なし、明日は大丈夫そうです。

術前検査

術前検査で全身麻酔・手術に耐えれる健康体かどうか血液検査・身体検査にて確認します。

そして、何事もなければ、手術室へ

基本、手術前は12時間以上の絶食、4時間以上の絶水が必要となります。これは、消化されていない食べ物や唾液などが麻酔時に気管に入らないようにするためです。

 

術前編、本日はここまでです。

本人は明日のことなど関係なしで、今も元気に運動会しておりますが、

さてさてどうなることやら

術後編で良い報告ができることを祈って、今日はいつもより早めの就寝につこうと思っています。 トモでした。

 

では、では!